禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「一緒にって…学校は?お金だってかかるでしょ?」

「そこは、オレが手を回しますよ?」



そう言う宮埜の顔は、どこか不敵な笑みを浮かべてる。



「それでいいの?」

「それは、オレの台詞。」



涙が止まって、笑顔になる晴沢。



「宮埜は、神楽と揉めない?」

「最近、連絡つかないんだ。きっと、神楽も色々あるんだろ?」



ため息混じり。



「そっか…。」



気にする必要もないって事ね。

< 310 / 341 >

この作品をシェア

pagetop