禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「そんなのって…。晴沢はどうしたの?」



そういえば。



姿がないし。



何かしてる可能性はある。



「いるよ。宮埜と一緒に。」



そう言って、トランクをチラッと見た。



「ひどい!!早く出してよ。」



神楽に掴みかかった。



驚く様子もなく。



掴みかかったあたしの手をギュッと掴みあげた。



「だったら、ここで脱いでみろよ。」



不敵な笑みを浮かべて。


耳元でつぶやく。

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