禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
スカートも何もかも全部脱いで。



体を隠せるのは腕だけ。



「何を今更恥ずかしがってる?それとも、お友達や宮埜に見せられない体にされたか?」



ジッとあたしの体を見つめる目。



「違う。晴沢も宮埜もそんなことしない…してない。」

「だったら見せろよ。」



ジッと見つめる視線で、不思議なくらい体が熱くなってくる。



「もういいでしょ?言われたことはやったんだから!!」



フイっと顔をそむけた。



「言う通りにしろって言っただろ?」



顔をそらしてるのに。



神楽の視線が痛いほど体に突き刺さってる。



早くこんなの終わって欲しくて。

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