禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「ヤッ…。」



小さく悲鳴を上げたのに。



グッと神楽に引っ張られて。



神楽の視線で熱くなった体。



ゆっくりと神楽の唇が触れる。



その瞬間。



枯れ果てたはずの植物が、水を得たように。



一気に体の細胞が活動を始める。



拒絶してた体が、神楽の全てを飲み込んでいく。



こんなのダメなのに…。


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