禁色の囚人～きんじきのとらわれびと～

今夜、他の男に抱かれたあたしを抱く神楽の顔が楽しみ。



あたしにしか、分からない秘密だけど。



なんか楽しいじゃん？



他の男の手垢が付いた人形なんて。



かごに入れて、大事にしてたつもりなんだろうけど。



あたしは、もう、神楽だけの人形なんかじゃないって。



ひそかに思ってる、あたしの楽しみだ。




---しばらくベッドの中で、２人で寝てた。



ハッと気づいたときには、迎えの時間が迫ってて。



慌てて学校に戻った。



ギリギリ迎えには間に合って。



何食わぬ顔をして家に帰った。