禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
「分かった。逃げないでね?逃げたら学校中だけじゃなくて、マスコミや神楽グループ全部に送ってあげるからね。」



ポンと肩を叩くと、教室に戻って行った。



覚悟を決めたはずなのに、足が震えてた。



神楽と同じなのに、どうして怖くて仕方ないんだろう?



夜になって、神楽と寝ていても不安で仕方ない。



「どうした?上の空で?」

「別に…。」


「いいのか?気を抜いてても。」

「ダッ…イヤッ!!」



急に神楽の動きが激しくなって。



何も考えられなくさせられる。



いつの間にか、必死にしがみついてるあたしがいた。








< 74 / 341 >

この作品をシェア

pagetop