禁色の囚人~きんじきのとらわれびと~
エレベーターのドアは閉まって、階数を示すランプが段々と下がっていく。



「さて、着替える?それとも、この制服のままの方がいいかな?」



後ろから、さっき紺屋と話してた男が声をかけた。



「こんなの聞いてない。あたし帰る。」



エレベーターのボタンを押そうとした。



「困るんだよね。お金は払っちゃってるんだから。」



男が腕を掴んで、引きずられるようにライトとカメラの真ん中に立たされた。



「じゃあ、始めちゃっていいから。」



男が指示をすると、周りにいた男4人が集まってきて。

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