教室の一番前の席。

教卓


お弁当も食べ終わって、授業が始まるまで花織ちゃんと話す。

「っていうか"ちゃん"付けなくていいよ?"ゆい"でいいよ!」

「じゃあ私も"花織"でいいよ!」

ゆい、花織、と呼ぶようになって、花織とより一層仲良くなった気がした。



「次なんだっけ〜?」

なんだか眠気が襲ってきて、机に突っ伏しながら花織に聞く。

「数学だよ。」

「そっか数学かぁ〜…数学って先生誰だっけ〜?」


「えっとー…あ、せんせ。」

「えっ?!」


花織の発言に驚いて、顔を上げるとそこには早川先生。

「いや、えっと…」

「は・や・か・わ!早川翔!」

ちょっと不機嫌そうな早川先生。なんか可愛いなんて思っちゃったり。

「覚えてますよっ!ちょっと寝ぼけてて…」

そんなことを言ってたら、丸めたプリントでポスッと叩かれた。

「入学早々、しかも一番前の席で寝る気か(笑)?」

「いたっ!寝ませんよっ(笑)!」



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