冬空
『あっ…昨日はどうもすみませんでした…』

『いやっ…だから俺が悪いから…それより連絡くれなかったから…なんかあったのかと思った…』


『ごめんなさい…ただの捻挫だったんで電話しなくてもいいかなって思って…』

『いくら?』

『えっ?』

『治療代☆』


『あっ!いいですそんなのっ!』

『じゃあさ…今日の夕方、ケーキでもおごらしてよ☆』

『えっ?!』

『あっ!嫌だったらいいよ?…』

『嫌じゃないですケド…』


『じゃあ決定☆』

『えっ!』

『6時に…その制服は……美咲高校だよね向かえに行くからまってて☆』

『えっ?!あのっ!』

『俺は七瀬 優夜 ナナセ ユウヤ 20歳 よろしく☆君は?』

『あたしはっ!』

名前を言おうと顔をあげたら…

七瀬さんと目があった…

優しく微笑みながらこっちを見てる…

それに恐いくらいに整った顔してる…

私は固まってしまった…


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