~1day Love minutes~
 数10分後、ようやくホームに電車が入ってきた。


 私は、はやる気持ちを抑えて、乗り込んだ。



 ―――しばしの車内旅になる。私は何をするあてもなく、ただ窓の外を眺めていた。


 すると、横に誰かが座った。


 ハッキリ言って、相席はあまり好きではないのだが、座ってしまってからは何も言いようがない。


(もー、誰なんだろう・・・? モノ好きな人もいるなぁ・・・)


 なんてちらっと横を見ると、そこには同い年くらいの男の子が乗っていた。


(えっ・・・)


 驚いて、つい長く見てしまった。彼もこちらに気付いたらしく、私は慌てて目線を逸らしたが、少し遅かった。


「何?」
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