～１ｄａｙ Ｌｏｖｅ ｍｉｎｕｔｅｓ～

　なんで…なんでなの？


　どうしても心、開いてくれないの？


　耀、あなたの心が知りたい…



私は、どうしようもなく、ただ耀に言われた通りに動くしかなかった。


「分かった・・・」


　少し歩いて、ふと思い出し、もう一度尋ねた。


「ね、耀。あの日、何があったかだけ・・・聞いてもいい？」


　しばし耀は考えていたが、ついに諦めたのか、承諾してくれた。


「分かった・・・少しだけだぞ」


「ありがとう」


　私は精一杯の笑顔でそう言った。いつしか涙は止まっていた。


　耀とこの校内で会ってから随分時間が経っていた。


　とっくに午後の授業は始まっているハズなのに、耀は何も言わずにそこに居た。


　まぁ、さっき引き止めたのは私なんだけど（笑