~1day Love minutes~
『俺、弱くてゴメンな・・・
 なんか、このままでいるのが怖かった
 
 ホントは、お前に会えて、少し・・・嬉しかった
 でも、自分の気持ち、認めらんなかったんだよ

 ゴメンな』


 私は、今すぐにでもとんで行きたかった。


 名前を呼んで、抱き締めたかった。


 だけど、必死に自分の気持ちを抑えた。


 
 すると、その時、空にあの声が響いた…ような気がした。


「ありがとな・・・」


 その言葉の意味はハッキリとは分からなかったが、しかし、確かに聞こえた。


 私は今度こそ振り返らなかった。


 もう、これで全ての目的を果たせたから。


 今までの私には出来なかったようなこと、耀からのメールを


 ――1件のメッセージ削除しますか?


〝はい〟


 消去した…


 

 

 こうして、私の1日限りの旅は、終わりを迎えた――…


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