君を愛す ただ君を……
「主任すごーい。研修医に一目ぼれされちゃったんだぁ」
ミサキちゃんの目が輝いた
あたしは首を横に倒すと、乾いた笑いをあげた
「そのコンパはいつ?」
「今夜です」
「ええ?」
あたしはまたカステラを喉に詰まらせて、紅茶を一気に飲み干した
「だって研修医が今夜が良いって」
「これまた主任、期待できますよぉ。今年こそ、彼氏誕生ですかぁ」
ミサキちゃんのテンションがヒートアップする
ぴょんぴょんと兎のように飛び跳ねているミサキちゃんにかぶるように、白い白衣が見えた
「すみません。外科部長から書類を預かってきたんですけど」
低い男の人の声が、ナースステーションに響いた
「あ…あの人ですよ。主任を指名した研修医!」
マキちゃんがナースステーションの入り口で立っている白衣の医師を確認すると、声をあげた
「じゃあ、主任、よろしく」
レイちゃんがあたしの肩を叩きながら、前に押し出した
あたしは転びそうになりながら、態勢を整えると、入口に立っている研修に近づいた
「わざわざ届けていただきありがとうござ……」
あたしは書類を受け取ろうとしたのに、研修医が腕を持ち上げて、書類をあたしが届かない位置まで引き上げた
え? ちょ…
あたしが見上げるなり、研修医にキスをされる
唇が離れる直前に、ペロリと口の端を舐められた
「な…何するんですかっ!」
あたしは目を大きく開けると、研修医の頬を平手打ちした
「このカステラ、美味しいね」
叩かれたにもかかわらず研修医が、にっこりとほほ笑んできた
そこで初めて、あたしは研修医の顔をじっくりと眺めた
「もしかして……越智君?」
「やっと気づいてくれた、涼宮?」
越智君が満足そうに笑みを浮かべると、大きな掌であたしの頭を撫でた
「涼宮、会いたかったよ」
ミサキちゃんの目が輝いた
あたしは首を横に倒すと、乾いた笑いをあげた
「そのコンパはいつ?」
「今夜です」
「ええ?」
あたしはまたカステラを喉に詰まらせて、紅茶を一気に飲み干した
「だって研修医が今夜が良いって」
「これまた主任、期待できますよぉ。今年こそ、彼氏誕生ですかぁ」
ミサキちゃんのテンションがヒートアップする
ぴょんぴょんと兎のように飛び跳ねているミサキちゃんにかぶるように、白い白衣が見えた
「すみません。外科部長から書類を預かってきたんですけど」
低い男の人の声が、ナースステーションに響いた
「あ…あの人ですよ。主任を指名した研修医!」
マキちゃんがナースステーションの入り口で立っている白衣の医師を確認すると、声をあげた
「じゃあ、主任、よろしく」
レイちゃんがあたしの肩を叩きながら、前に押し出した
あたしは転びそうになりながら、態勢を整えると、入口に立っている研修に近づいた
「わざわざ届けていただきありがとうござ……」
あたしは書類を受け取ろうとしたのに、研修医が腕を持ち上げて、書類をあたしが届かない位置まで引き上げた
え? ちょ…
あたしが見上げるなり、研修医にキスをされる
唇が離れる直前に、ペロリと口の端を舐められた
「な…何するんですかっ!」
あたしは目を大きく開けると、研修医の頬を平手打ちした
「このカステラ、美味しいね」
叩かれたにもかかわらず研修医が、にっこりとほほ笑んできた
そこで初めて、あたしは研修医の顔をじっくりと眺めた
「もしかして……越智君?」
「やっと気づいてくれた、涼宮?」
越智君が満足そうに笑みを浮かべると、大きな掌であたしの頭を撫でた
「涼宮、会いたかったよ」