君を愛す ただ君を……
「ふうん、これで昨日のマキの言葉に納得いった」
レイちゃんが、嬉しそうに笑っている
「え?」
あたしはカウンターの向こうにいるレイちゃんの顔を見た
「ほら、昨日更衣室で、マキが『メルアドを教えてもらおうと声をかけたとき…すんごいツンケンした態度だったよ! この研修医、最低って思ってたけど』って言ってたじゃない? 私は、陽菜と一緒にいる研修医しか知らなかったから、どうしてマキが最低って思ったのかイマイチ理解ができなかったんだよね」
レイちゃんの視線が越智君の動くのがわかった
「あの研修医って、陽菜以外の人間には全く興味がないんだね。それ以外の女には嫌悪の対象でしかないって感じ」
「でも…高校の時は、あたしの親友と付き合って…」
「それで懲りたんじゃない? 好きな女以外と付き合っても、詰まんないって。高校時代の陽菜も研修医も知らないから断定できないけど」
レイちゃんがカウンターからぐいっと身を乗り出すと、あたしの両手をぎゅっと掴んだ
「勝ち目はあるわ! さっさと勝利の鐘を教会で鳴らしなさい」
レイちゃんが目をキラキラと輝かせた
「やめてよぉ。まだそんなんじゃないんだって」
あたしはちらっと横目で、カルテを真剣に読んでいる越智君を見た
しぃちゃんと付き合ってたとき、しぃちゃんは全く何もなかったって言ってた
1年も付き合っていたのに、キスもなくて、越智君から触れてくることはなかったって
でも越智君は、あたしと付き合う前からキスをしたり、肩を抱きしめてきたりしたから
しぃちゃんの言葉を信じられなかった
何を言っているの? 越智君はキスをしてくるよ?って心の片隅で思ってた
昨日、他の女性を見てこなかったって言ってる越智君の言葉にも、真実味がないなって気がしてた
恋愛対象として見てこなかったとしても、誰かと付き合ったり、誰かを抱いたりってしてきてるって思ってたから
越智君は、しぃちゃんと付き合って楽しいって思ったことはなかったの?
付き合えって言われたから、付き合ったって越智君もしぃちゃんも言ってた
その中で、二人の間に新しい感情は芽生えなかったの?
レイちゃんが、嬉しそうに笑っている
「え?」
あたしはカウンターの向こうにいるレイちゃんの顔を見た
「ほら、昨日更衣室で、マキが『メルアドを教えてもらおうと声をかけたとき…すんごいツンケンした態度だったよ! この研修医、最低って思ってたけど』って言ってたじゃない? 私は、陽菜と一緒にいる研修医しか知らなかったから、どうしてマキが最低って思ったのかイマイチ理解ができなかったんだよね」
レイちゃんの視線が越智君の動くのがわかった
「あの研修医って、陽菜以外の人間には全く興味がないんだね。それ以外の女には嫌悪の対象でしかないって感じ」
「でも…高校の時は、あたしの親友と付き合って…」
「それで懲りたんじゃない? 好きな女以外と付き合っても、詰まんないって。高校時代の陽菜も研修医も知らないから断定できないけど」
レイちゃんがカウンターからぐいっと身を乗り出すと、あたしの両手をぎゅっと掴んだ
「勝ち目はあるわ! さっさと勝利の鐘を教会で鳴らしなさい」
レイちゃんが目をキラキラと輝かせた
「やめてよぉ。まだそんなんじゃないんだって」
あたしはちらっと横目で、カルテを真剣に読んでいる越智君を見た
しぃちゃんと付き合ってたとき、しぃちゃんは全く何もなかったって言ってた
1年も付き合っていたのに、キスもなくて、越智君から触れてくることはなかったって
でも越智君は、あたしと付き合う前からキスをしたり、肩を抱きしめてきたりしたから
しぃちゃんの言葉を信じられなかった
何を言っているの? 越智君はキスをしてくるよ?って心の片隅で思ってた
昨日、他の女性を見てこなかったって言ってる越智君の言葉にも、真実味がないなって気がしてた
恋愛対象として見てこなかったとしても、誰かと付き合ったり、誰かを抱いたりってしてきてるって思ってたから
越智君は、しぃちゃんと付き合って楽しいって思ったことはなかったの?
付き合えって言われたから、付き合ったって越智君もしぃちゃんも言ってた
その中で、二人の間に新しい感情は芽生えなかったの?