君を愛す ただ君を……
病院の屋上に出ると、あたしは大きな伸びをする
「あー、気持ち良いぃ」
あたしは深呼吸をしてから、後ろにいる海東君に振り返った
「レイちゃんを怒らないであげて」
「はあ? 人の股間に蹴りを入れておいて、許さないって……」
海東君が額に手を当てた
「今回の異動は、軽部先生が外科部長に口添えをしたんだと思う。昨日さ…あたしとレイちゃんで、軽部先生に喧嘩を売っちゃって」
「レイが喧嘩を売るならともかく…涼宮が喧嘩? レイ一人で、暴走したんだろ?」
「まあ、酔ってたし」
海東君が、屋上にあるベンチに腰を下ろすと、空を見上げた
青い空に、雲がいくつかぽかんと浮いていた
「それってさ。もしかして俺のせい?」
「違う。あ、でも…ちょっとはあると思うけど…。昨日入ってきた研修医の先生と、あたしが高校の同級生でね」
「ああ、昨日のデカイ身長の医師か…」
海東君が、昨日、あたしと話しているときに会話に割り込んできた越智君を思い出したようだ
「そうそう。その先生と軽部先生がレストランから出てくるのを見たの。本当は、その先生が幹事となってコンパをする予定だったんだけど、見事にすっぽかされちゃったから。んで、レイちゃんがブチっと…」
「切れちゃったわけだ。んで女医の怒りを買ったレイが異動ね」
ふむふむと海東君が腕を組んで頷いた
「あたしも…今夜から救急医療センターの夜勤チームに異動になったの。来月には支部の救急医療センターの夜勤」
「え? だって喧嘩を売ったのはレイだったんだろ? とばっちりじゃん」
「違うよ。とばっちりはレイちゃんのほう」
「は?」
海東君が首を捻った
「その…研修医の先生と軽部先生って過去に見合いをしたらしいんだけどね。軽部先生は、彼を好きみたいで…あたしも彼が好きだから…」
「見事に女王様、怒りを買ったと?」
「まあ、そんな感じ?」
あたしは海東君の隣に座った
「あー、気持ち良いぃ」
あたしは深呼吸をしてから、後ろにいる海東君に振り返った
「レイちゃんを怒らないであげて」
「はあ? 人の股間に蹴りを入れておいて、許さないって……」
海東君が額に手を当てた
「今回の異動は、軽部先生が外科部長に口添えをしたんだと思う。昨日さ…あたしとレイちゃんで、軽部先生に喧嘩を売っちゃって」
「レイが喧嘩を売るならともかく…涼宮が喧嘩? レイ一人で、暴走したんだろ?」
「まあ、酔ってたし」
海東君が、屋上にあるベンチに腰を下ろすと、空を見上げた
青い空に、雲がいくつかぽかんと浮いていた
「それってさ。もしかして俺のせい?」
「違う。あ、でも…ちょっとはあると思うけど…。昨日入ってきた研修医の先生と、あたしが高校の同級生でね」
「ああ、昨日のデカイ身長の医師か…」
海東君が、昨日、あたしと話しているときに会話に割り込んできた越智君を思い出したようだ
「そうそう。その先生と軽部先生がレストランから出てくるのを見たの。本当は、その先生が幹事となってコンパをする予定だったんだけど、見事にすっぽかされちゃったから。んで、レイちゃんがブチっと…」
「切れちゃったわけだ。んで女医の怒りを買ったレイが異動ね」
ふむふむと海東君が腕を組んで頷いた
「あたしも…今夜から救急医療センターの夜勤チームに異動になったの。来月には支部の救急医療センターの夜勤」
「え? だって喧嘩を売ったのはレイだったんだろ? とばっちりじゃん」
「違うよ。とばっちりはレイちゃんのほう」
「は?」
海東君が首を捻った
「その…研修医の先生と軽部先生って過去に見合いをしたらしいんだけどね。軽部先生は、彼を好きみたいで…あたしも彼が好きだから…」
「見事に女王様、怒りを買ったと?」
「まあ、そんな感じ?」
あたしは海東君の隣に座った