君を愛す ただ君を……
目が覚めると、カーテンの隙間から明かりが漏れていた
あ…もう朝?
あたしは頭を起こすと、隣で寝ている越智君のうなり声が聞こえた
目を瞑ったまま、手で布団を叩きながら何かを探しているようだった
何を探してるんだろう?
あたしは首を傾げて、越智君の手を見つめた
携帯も置き時計もベッドの脇にある棚にあるよ?
トントンと羽毛布団を叩いて、パッと目を開けた
「あ…いた」
越智君があたしの顔を見てから、ぼそっと呟いた
「え?」
あたし? あたしを探してたの?
「朝起きたら陽菜が隣にいなくて、部屋中探してもいなくて……っていう夢を見た」
「それで布団の上で手探りしてたんだ」
越智君が枕に顔を埋めると、「うん」と頷いた
越智君があたしのこと…『陽菜』って呼んだ
初めて下の名前で呼ばれちゃった
すごく嬉しい
「今、何時?」
「5時すぎ」
「そっか…もう起きるかぁ」
越智君が布団の中でもそもそと動き始める
ワックスもムースもつけていないさらさらの越智君の髪が揺れる
黒い前髪をかきあげた越智君が、身体を起こすとあたしの唇にキスをした
「陽菜はゆっくりしてていいよ」
「あ…でも」
「勤務は夕方からでしょ? 昨日はすごく痛がってたから」
「…あっ、いや、まあ」
あたしは顔を赤くすると、布団の中に潜った
だって初めてだったんだもん、仕方ないでしょ
あ…もう朝?
あたしは頭を起こすと、隣で寝ている越智君のうなり声が聞こえた
目を瞑ったまま、手で布団を叩きながら何かを探しているようだった
何を探してるんだろう?
あたしは首を傾げて、越智君の手を見つめた
携帯も置き時計もベッドの脇にある棚にあるよ?
トントンと羽毛布団を叩いて、パッと目を開けた
「あ…いた」
越智君があたしの顔を見てから、ぼそっと呟いた
「え?」
あたし? あたしを探してたの?
「朝起きたら陽菜が隣にいなくて、部屋中探してもいなくて……っていう夢を見た」
「それで布団の上で手探りしてたんだ」
越智君が枕に顔を埋めると、「うん」と頷いた
越智君があたしのこと…『陽菜』って呼んだ
初めて下の名前で呼ばれちゃった
すごく嬉しい
「今、何時?」
「5時すぎ」
「そっか…もう起きるかぁ」
越智君が布団の中でもそもそと動き始める
ワックスもムースもつけていないさらさらの越智君の髪が揺れる
黒い前髪をかきあげた越智君が、身体を起こすとあたしの唇にキスをした
「陽菜はゆっくりしてていいよ」
「あ…でも」
「勤務は夕方からでしょ? 昨日はすごく痛がってたから」
「…あっ、いや、まあ」
あたしは顔を赤くすると、布団の中に潜った
だって初めてだったんだもん、仕方ないでしょ