君を愛す ただ君を……
結婚式の直前に…
結婚式まで、あたしは仕事が休みだった
子供を堕ろす予定だったから式の当日まで一気に休みをもらっていた
今日も、愁一郎を仕事に送り出すと、あたしは家の仕事を始めた
キッチンで食器を洗って、洗濯機を回す
掃除機を収納棚から出してきたところで、家の電話が鳴った
あたしは掃除機をコンセントにさしてから、電話のもとに向かった
何かの勧誘だったら嫌だな…なんて思いながら、あたしは受話器を取った
「あ…主任! マキです。大変なんですっ。すぐに病院に来てください」
第一外科の看護師のマキちゃんから、電話だった
「どうしたの?」
「えっと…越智先生が、階段から落ちて…」
「ええ? 愁一郎が?」
あたしは大きな声を出す
「軽い脳震盪で、大きな怪我はしてないんですけど……でも、その…」
マキちゃんがすごく言いづらそうに、口をもごもごとさせていた
「どうしたの?」
「一部記憶を…失ってしまったみたいで…」
「え? とりあえずすぐに病院に行くから」
あたしは電話を切ると、寝室に置いてある鞄を掴んですぐに家を飛び出した
一部、記憶を失ってるって……どういうこと?
何を忘れてて、何を覚えているの?
そもそもどうして、階段から落ちたの?
あたしは胸に不安を抱えながら、すぐに来たバスに乗り込んだ
子供を堕ろす予定だったから式の当日まで一気に休みをもらっていた
今日も、愁一郎を仕事に送り出すと、あたしは家の仕事を始めた
キッチンで食器を洗って、洗濯機を回す
掃除機を収納棚から出してきたところで、家の電話が鳴った
あたしは掃除機をコンセントにさしてから、電話のもとに向かった
何かの勧誘だったら嫌だな…なんて思いながら、あたしは受話器を取った
「あ…主任! マキです。大変なんですっ。すぐに病院に来てください」
第一外科の看護師のマキちゃんから、電話だった
「どうしたの?」
「えっと…越智先生が、階段から落ちて…」
「ええ? 愁一郎が?」
あたしは大きな声を出す
「軽い脳震盪で、大きな怪我はしてないんですけど……でも、その…」
マキちゃんがすごく言いづらそうに、口をもごもごとさせていた
「どうしたの?」
「一部記憶を…失ってしまったみたいで…」
「え? とりあえずすぐに病院に行くから」
あたしは電話を切ると、寝室に置いてある鞄を掴んですぐに家を飛び出した
一部、記憶を失ってるって……どういうこと?
何を忘れてて、何を覚えているの?
そもそもどうして、階段から落ちたの?
あたしは胸に不安を抱えながら、すぐに来たバスに乗り込んだ