君を愛す ただ君を……
「すみません」

先生と出会う前の私の話しが終わると、私は謝った

「どうして謝るの?」

先生が不思議そうに聞いてきた

「だって…ずっと言えなかったから」

先生がくすっと笑った

「前に誰とこんな付き合いをしてました…って話すことじゃないでしょ」

先生の胸って安心する

先生はいつも私を優しく包み込むように、抱きしめてくれる

「先生、一緒に寝てもらってもいいですか?」

「いいの?」

「今日は…先生と一緒に寝たいです。一人は嫌です」

私は先生と手を繋いで、客間の足を踏み入れた

先生が私を抱きしめて、布団の中に足を入れる

「先生が好きです」

先生がにっこりと笑ってくれた

「アキちゃん、旅行のときに…って思ってたんだけど、我慢できそうにないよ」

「うん」

「嫌だったら、ちゃんと言うんだよ?」

「うん、先生なら嫌じゃないよ」

私は先生の手を握ると、甲にキスをした

私は先生と一緒に夜を過ごした

今まで感じたことのない、幸福感に包まれると、私は先生にしがみ付くようにぴったりと身を寄せて眠った

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