君を愛す ただ君を……
しぃちゃんと越智君
『涼宮には生きて欲しいんだよ』
『想い出を作りたい……涼宮陽菜と』
越智君の言葉を思い出すたびに、あたしの心は温かくなった
もうちょっと生きていたい
もっと越智君と一緒に過ごしたいって思う
しぃちゃん、ごめんね
もう少し越智君と一緒に居たいよ
「じゃあ…明日」
家の門まで越智君に送ってもらうと、あたしは越智君から手を離した
「涼宮、手術なんだけど、もう一度考えてみて」
「越智君…あたしは…」
聞きたくないと、越智君の首を左右に動いた
「生きようよ、一緒に。今日の発作も気になるから、明日、病院に行こうよ」
「え?」
「階段で蹲ってたとき、心臓が痛かったんだろ? 俺も一緒に行くから、明日親父に診察してもらおう?」
越智君のまっすぐな視線に、あたしはコクンと頷いた
越智君がホッと息を吐くと、あたしの頭を撫でた
「良かった。嫌だって言われたらどうしようかと思ったよ」
「だって、越智君が…真剣なんだもん」
「真剣になるだろ。涼宮の身体が心配だよ」
越智君がにこっと笑うと、あたしの頬をそっと触った
越智君の指先が頬から下に這い、耳の後ろに移動した
ぐっと指先に力が入る
「脈がドクドクしてる。生きてる証拠だよ。涼宮が生きてる証拠が、指に伝わってくる。明日も明後日も…一週間後も、一か月後も。涼宮の笑顔が見ていたい」
越智君が目を細めて、眩しそうにあたしの顔を見てきた
「陽菜?」
がちゃっと玄関が開く音がすると、ママの声がした
『想い出を作りたい……涼宮陽菜と』
越智君の言葉を思い出すたびに、あたしの心は温かくなった
もうちょっと生きていたい
もっと越智君と一緒に過ごしたいって思う
しぃちゃん、ごめんね
もう少し越智君と一緒に居たいよ
「じゃあ…明日」
家の門まで越智君に送ってもらうと、あたしは越智君から手を離した
「涼宮、手術なんだけど、もう一度考えてみて」
「越智君…あたしは…」
聞きたくないと、越智君の首を左右に動いた
「生きようよ、一緒に。今日の発作も気になるから、明日、病院に行こうよ」
「え?」
「階段で蹲ってたとき、心臓が痛かったんだろ? 俺も一緒に行くから、明日親父に診察してもらおう?」
越智君のまっすぐな視線に、あたしはコクンと頷いた
越智君がホッと息を吐くと、あたしの頭を撫でた
「良かった。嫌だって言われたらどうしようかと思ったよ」
「だって、越智君が…真剣なんだもん」
「真剣になるだろ。涼宮の身体が心配だよ」
越智君がにこっと笑うと、あたしの頬をそっと触った
越智君の指先が頬から下に這い、耳の後ろに移動した
ぐっと指先に力が入る
「脈がドクドクしてる。生きてる証拠だよ。涼宮が生きてる証拠が、指に伝わってくる。明日も明後日も…一週間後も、一か月後も。涼宮の笑顔が見ていたい」
越智君が目を細めて、眩しそうにあたしの顔を見てきた
「陽菜?」
がちゃっと玄関が開く音がすると、ママの声がした