君を愛す ただ君を……
俺は小原さんの部屋を出ると、「ふう」っと息を吐き出した
小原さんの気持ちを知るべきじゃなかったかも
二人を恨めなくなる
凛を苦しめているのは、凛の旦那とその浮気相手の二人だって思ってたのに
そうじゃないんだってわかってしまった
小原さんにも、彼女なりの気持ちがあるんだ
ただ浮気の関係を楽しんでいるわけじゃない
「キツイな…キツい」
凛がもし…大病院の娘じゃなかったら、こんなふうに悩んだりせずに付き合えたのに
そんなことを考えてしまう
現実は変わらないのに、そんな淡い妄想などしちゃいけないんだ
今、この状況をどうするべきか…が、問題なんだよ
凛はどうするんだ?
夫と生きていくのか?
それとも俺と生きていく人生を選んでくれるのか?
俺は凛が好きだ
凛と一緒がいい
どんなに凛を愛しているのか…教えてあげられる術があるなら、俺はすぐにえもさらけ出すのに
凛をどれだけ好きか
どれだけ想っているのか
教えてあげたいよ
凛、会いたい
凛を抱きしめたいよ
『好きだ』って囁きたいよ
「…て、足が痛い」
怪我した足を忘れて、小原さんを担いで歩いたのを思い出した
小原さんの気持ちを知るべきじゃなかったかも
二人を恨めなくなる
凛を苦しめているのは、凛の旦那とその浮気相手の二人だって思ってたのに
そうじゃないんだってわかってしまった
小原さんにも、彼女なりの気持ちがあるんだ
ただ浮気の関係を楽しんでいるわけじゃない
「キツイな…キツい」
凛がもし…大病院の娘じゃなかったら、こんなふうに悩んだりせずに付き合えたのに
そんなことを考えてしまう
現実は変わらないのに、そんな淡い妄想などしちゃいけないんだ
今、この状況をどうするべきか…が、問題なんだよ
凛はどうするんだ?
夫と生きていくのか?
それとも俺と生きていく人生を選んでくれるのか?
俺は凛が好きだ
凛と一緒がいい
どんなに凛を愛しているのか…教えてあげられる術があるなら、俺はすぐにえもさらけ出すのに
凛をどれだけ好きか
どれだけ想っているのか
教えてあげたいよ
凛、会いたい
凛を抱きしめたいよ
『好きだ』って囁きたいよ
「…て、足が痛い」
怪我した足を忘れて、小原さんを担いで歩いたのを思い出した