君を愛す ただ君を……
検査結果と退部届
『そっか。心臓が弱いんだね。私にできることがあったら、何でも頼っていいからね』
事情を知ったリンちゃんがそう言って、保健室を出て行った
ベットにあたしは横になって、天井を見つめている
ベッドの横にある丸椅子には、ジャージ姿の越智君がホットレモンのペットボトルを持って無言で座っていた
「あの…しぃちゃんはいいの?」
あたしは恐る恐る質問をした
「え?」
越智君が、顔をあげると疲れ切った表情を笑みで一瞬で消した
「しぃちゃんに話かけてられてたでしょ?」
「『煩い』って言いに行くだけだったから」
「そっか」
あたしは越智君に背を向けて、横向きになった
「うそつき」
あたしはぼそっと呟くと、布団をかぶった
部活を辞めて、しぃちゃんと寄りを戻そうとしてたんじゃないの?
「涼宮?」
越智君の低い声が、あたしの名を呼ぶ
大好きな人の声なのに、今は聞きたくない
「何でもない」
「何でもなくないだろ!」
越智君が布団を掴むと、ばさっと剥いだ
「『うそつき』って何だよ」
「そのまま意味。しぃちゃんと、最近仲良くしているの知ってるんだから。今日だって一緒に帰る予定なんでしょ」
「はあ?」
越智君が首を傾げた
「惚けたってあたしは騙されない。それに退部届も見たよ? 部活を辞めて、しぃちゃんと寄りを戻すんでしょ!」
越智君の眉間にしわが寄った
何言ってんの?と言わんばかりの顔をして、あたしを見ていた
事情を知ったリンちゃんがそう言って、保健室を出て行った
ベットにあたしは横になって、天井を見つめている
ベッドの横にある丸椅子には、ジャージ姿の越智君がホットレモンのペットボトルを持って無言で座っていた
「あの…しぃちゃんはいいの?」
あたしは恐る恐る質問をした
「え?」
越智君が、顔をあげると疲れ切った表情を笑みで一瞬で消した
「しぃちゃんに話かけてられてたでしょ?」
「『煩い』って言いに行くだけだったから」
「そっか」
あたしは越智君に背を向けて、横向きになった
「うそつき」
あたしはぼそっと呟くと、布団をかぶった
部活を辞めて、しぃちゃんと寄りを戻そうとしてたんじゃないの?
「涼宮?」
越智君の低い声が、あたしの名を呼ぶ
大好きな人の声なのに、今は聞きたくない
「何でもない」
「何でもなくないだろ!」
越智君が布団を掴むと、ばさっと剥いだ
「『うそつき』って何だよ」
「そのまま意味。しぃちゃんと、最近仲良くしているの知ってるんだから。今日だって一緒に帰る予定なんでしょ」
「はあ?」
越智君が首を傾げた
「惚けたってあたしは騙されない。それに退部届も見たよ? 部活を辞めて、しぃちゃんと寄りを戻すんでしょ!」
越智君の眉間にしわが寄った
何言ってんの?と言わんばかりの顔をして、あたしを見ていた