笑顔-sunflower-
公園に生えている木が見えると、
私の気持ち・足取りはどっと重くなる。



公園に着いた私たち。
「あっれぇ?いないなぁ。早く来すぎちゃったみたい;」

苦笑いをしながら、テヘッという仕草を見せる優。
何故か憎めない...。


「んじゃぁ、ブランコにでも座ってよ?」

そういうと、優は『うん』とだけ言って、
ブランコに向かった。


北海道の春は、まだ肌寒い。

「あ!!来た来た。修史ク~ン!!」

『お~い』と言いながら、優は
思いっきり両手を上にあげ、手を振っている。


私と修史クンは、軽く頭を下げた。



背が高くて、優しそうで、笑顔がカッコよくて。

一目で、修史クンに心を奪われた。


「初めまして、佐藤修史です。今日は、こんな俺のために来てくれてありがとう」

なんて言いながら、照れ笑いする修史クン。



そんな些細なことにも、私の胸はキュンと跳ね上がる。


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