ラブメイト

マネージャーが書類を持って私に近づいてくる。



うっ、捕まってしまった。
えーん。同窓会行くから早く仕事片付けたのにぃ。
これぢゃ意味ないじゃん!マネージャー!!
完全に遅刻だよ。


そんな私の気持ちなんて知りもせず、マネージャーは30分間永遠と喋り続けた。


「…とまあ、来週中には企画書を提出してくれ。」

「…はい」

「立花はアポ取り上手いからな。これからも期待してるぞ」

「…ありがとうございます」

「ん?どうした?元気ないじゃないか。営業部は笑顔と元気がモットーだろ」


そういうと、マネージャーは、「元気、元気!」と私の肩を二回叩いて帰って行った。



時計をみると時刻は20時。

ヤバイ…遅刻だ


私は急いで着替え、会社を飛び出し、タクシーを拾い会場へ向かう。
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