Pride


「なんで…こんな所にいるの?」


「はぁはぁはぁ」


「学校は?」


当たり前のことを聞いたつもりだった。

今日は平日だから学校に行かなきゃだめでしょう?と。

なのに颯太はあたしの質問に答えてくれず、


「お前…俺に黙ってどこ行くつもりだよ?」


「………」


「美佳ちゃんに聞いたよ」


…ああ、美佳言っちゃったんだ。


「なんで…言ってくれなかったんだよ?」


颯太は依然あたしの腕を掴んだままだ。

触れられた部分が熱い。






あたし…


あたしは…




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