ホワイトクリスマス
―――職員室。


ガラッ。


「「失礼しまーす」」


職員室には松岡先生と、副担任の伊藤先生が居た。


「おーどうした、神林と佐倉?」


「あの、今日学校案内をしていて佐倉くんも学級委員をやりたいと言ってたので相談に来ました。」


私は事情を説明し、佐倉にバトンタッチ。


「学級委員が神林さんだけと聞いたので、男女一人ずつ居たほうが良いかなと思って立候補に出ました。」


先生は数分間考え、学級委員を任せた。と佐倉に告げた。



「良かったね～これで私の仕事が半分に減るよ～」


少し嬉しかった。


これで佐倉と距離が縮んだ気がした。


「おうっ俺に任せろって。女一人で学級委員なんてカッコイイ所奪われてたまんないしね。」


佐倉は面白い。


真剣な話をしてても、その空気を穏やかにするセンスがある。


悲しい話をしてても、その空気を暖かくしてくれるセンスがある。


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表紙・目次

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