空−ソラ−
それから私たちはカフェに入った。

注文してお金を払うとき、悠哉の財布から何かカードのようなものが落ちた。

「これさっき落ちたで。」「えっ?あっ!ありがとう。これな、この前友達と撮ったプリクラ。」

「そうなん!見せてもらってもいい?」

私はもしやって思って悠哉にお願いした。

「おぉ、ええで。ほら。」
私たちは空いてる席に座った。そしてプリクラを見た。

五人の男女の中に悠哉と…やっぱりだった…

そこには笑顔でピースしてる亜月がいた。

私は訊いた。

「なぁ、これいつ撮ったん?」
「えっ?あぁ、つい3日ほど前かな。久しぶりにあった友達と一緒に遊んだときに撮ったんや。」

「ふ〜ん。じゃあ、この女の子は?」
「この子がその久しぶりに会った友達やで。名前は…」

「亜月…でしょ。」
「うん。そうやで。って何?知り合い??」
「うん。私の親友。」

「えっ!そうやったん!?なんや、もっと早く言ってくれればええのに。」

私は悠哉のそのいつもの反応に、何で私だけ悩んでたんだろうと思って、気づけば質問が止まらなくなっていた。
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