空−ソラ−
−茜空−
私は貴大が来るのを待っていた。

「お待たせ!!ごめん!電車混んどってな〜…」

私たちはしばらく話しに花を咲かせていた。

「じゃあ、そろそろ行こか。」

「……」

「どうかしたん?」

辺りは暗くなり始めていた。

私はだんだん行きたくなくなってきた。

「ごめん!やっぱり無理!!私やっぱり彼のことが忘れられへん。悠哉のことが好きやねん!!だから、今日は私…」

「嫌や!!そんなん俺は嫌や!!俺は優奈ちゃんと一緒におりたいねん!なぁ、行こうや。一緒に。」





< 27 / 30 >

この作品をシェア

pagetop