DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
(―1―)
ウィルダネスの中央部を、東と西を分けるように横切る、なだらかな高原地帯。
草木はあまり生えない痩せた土に、時折り岩が突き出していたり、石くれが転がっているような荒れた土地。
長年続く、エルカイザとディラハンの両国の衝突により、何度も焼かれ、踏み荒らされてきた荒野。
地図で見れば、縦に細長いその高原地帯のおよそ中心にあたる一段高くなった台地。
東側には急な勾配でエルカイザへと下るように裾を広げる雑木林。
曲がりくねった峠道を下ればアルマへと続く長い街道へと続く。
リディル峠。
そこへ、西からの侵入を阻むかのようにそびえ立つ、石造りの強固な要塞。
中心にある円筒状の塔の最上階。
レンガが組み合わされ、漆喰で塗り固められた壁に、四角く切り抜かれた空間。
窓際に腰掛け、身を乗り出して下方を覗き込む。
無数のかがり火が、夜の闇に小さくちらちらと瞬く様をじっと見ていると、どちらが空と地だったか?妙な感覚に捕らわれそうになる。
ウィルダネスの中央部を、東と西を分けるように横切る、なだらかな高原地帯。
草木はあまり生えない痩せた土に、時折り岩が突き出していたり、石くれが転がっているような荒れた土地。
長年続く、エルカイザとディラハンの両国の衝突により、何度も焼かれ、踏み荒らされてきた荒野。
地図で見れば、縦に細長いその高原地帯のおよそ中心にあたる一段高くなった台地。
東側には急な勾配でエルカイザへと下るように裾を広げる雑木林。
曲がりくねった峠道を下ればアルマへと続く長い街道へと続く。
リディル峠。
そこへ、西からの侵入を阻むかのようにそびえ立つ、石造りの強固な要塞。
中心にある円筒状の塔の最上階。
レンガが組み合わされ、漆喰で塗り固められた壁に、四角く切り抜かれた空間。
窓際に腰掛け、身を乗り出して下方を覗き込む。
無数のかがり火が、夜の闇に小さくちらちらと瞬く様をじっと見ていると、どちらが空と地だったか?妙な感覚に捕らわれそうになる。