DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>
――部隊ではなく単身で?
そう考え及んだ時、自らが手にした武器の存在を思い出し、ウリエルはハッとした。
(僕なら……出来る)
そう、一体で部隊を遥かに超える攻撃力を持つ戦闘兵器。
守護天使である自分達なら可能かもしれない。
(もしかして…・・ラファエルかミカエルが?)
ガブリエルは主に王宮の守護にあたっていて戦地へ出されることは少ない。
今、主力で戦地へ送られるのは、一番新型のミカエル。そして、ラファエルかウリエル。
二人のどちらかが派遣されたのか?
だが、そんな知らせは聞いてない。
(僕に黙ってそんなこと……僕がいるのに王妃様はしない)
浮かんだ考えを振り払うようにウリエルは軽く頭を振った。