我が名はリリス
ゴホゴホと咳込み続ける、少女を助けこともせずに、二郎に再びささやきが
「はやく…やりなよ」
低く恐怖感を感じる声に二郎は、やっとの思いで
「な…んだよ。
殺すわけないだろうが。からかうのが好きなんだよ」

「そう…でも殺人未遂よね。」

「おまえ、とめなかっただろうが」
二郎の言葉に凛々子は、ふっと笑った。
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