我が名はリリス
凛々子は、ひややかな目で見つめこういった。

「あんたは、ただまものぶってるだけ。」
二郎の額を指でつつきその場に、二郎を座り込ませた。
二郎は、恐ろしい体験をした後のように、ひどい汗をかいていた。
「本当のまものなら、私が、挑発したらまものになってる。でも、あんたは、まものかぶれ」

「用はないの。」
凛々子は、そういい二郎を残しその場を去った。
二郎は、放心状態のまま取り残されたままだった。
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