ピンク&ブラック
昨夏
―あれは去年の6月。
7月中旬にある学校祭に向けて準備が慌ただしく行われていた。
「りーのあ!ね、今日、莉乃愛んちで衣装の泊まり込みやってもいいでしょ!?」
そう猫なで声で擦り寄ってきたのは、親友のルリ。
昔から何かの集まり事や誕生会は、うちでやることが多かった。
「莉乃愛ちゃんちはおっきいもんね」と嫌みったらしく言われたこともあったけど気にしない。
うちには父親がいない。
私が小さい頃に両親が離婚して、以来、ママが一生懸命仕事をして頑張って手に入れた家なのだ。文句を言われる筋合いはない。
「何人ぐらい来るかな?またうちのママンが張り切って晩ご飯ご馳走するとか言い出すからさぁ」
「やった!また莉乃愛ママのご飯食べれる!ままの作るご飯おいしいから好き♪」
ルリが小躍りして喜ぶ。
そしてルリは今日来るメンバーを、指折り数えながら口にした。
―あれは去年の6月。
7月中旬にある学校祭に向けて準備が慌ただしく行われていた。
「りーのあ!ね、今日、莉乃愛んちで衣装の泊まり込みやってもいいでしょ!?」
そう猫なで声で擦り寄ってきたのは、親友のルリ。
昔から何かの集まり事や誕生会は、うちでやることが多かった。
「莉乃愛ちゃんちはおっきいもんね」と嫌みったらしく言われたこともあったけど気にしない。
うちには父親がいない。
私が小さい頃に両親が離婚して、以来、ママが一生懸命仕事をして頑張って手に入れた家なのだ。文句を言われる筋合いはない。
「何人ぐらい来るかな?またうちのママンが張り切って晩ご飯ご馳走するとか言い出すからさぁ」
「やった!また莉乃愛ママのご飯食べれる!ままの作るご飯おいしいから好き♪」
ルリが小躍りして喜ぶ。
そしてルリは今日来るメンバーを、指折り数えながら口にした。