護りたい者のために

私を支えている看護婦の腕を握った




『お願いです。私をあの二人の元に案内しなさい』




「でも・・・・・」




『これは命令よ!』




私が睨みつけると看護婦は怯えた顔になり




「この階の奥にいます」




私はベットから降り、体を壁にもたれかけてドアまでいった




私は後ろにいる看護婦を振り向かずに言った




『ごめんなさい・・・』




看護婦の息を呑む音が聞こえたが振り向かなかった




奥まではかなりの距離があった




壁に体を預けながら歩くのでかなりの時間がかかった
< 136 / 189 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop