護りたい者のために
私を支えている看護婦の腕を握った
『お願いです。私をあの二人の元に案内しなさい』
「でも・・・・・」
『これは命令よ!』
私が睨みつけると看護婦は怯えた顔になり
「この階の奥にいます」
私はベットから降り、体を壁にもたれかけてドアまでいった
私は後ろにいる看護婦を振り向かずに言った
『ごめんなさい・・・』
看護婦の息を呑む音が聞こえたが振り向かなかった
奥まではかなりの距離があった
壁に体を預けながら歩くのでかなりの時間がかかった