護りたい者のために
*出発
二日後、私達は教団に戻ることにした
荷物をまとめていると父母が病室に入って来た
母「リン、もう行ってしまうの?」
『はい』
父「そうか……、リンには本当にすまない事をしてしまったと思っている。こんな私達をどうか許してくれ」
二人は私に頭を下げた
『お父様、お母様、顔を上げてください。許すも何もないと私は思っています』
母「リン……」
『確かにお父様達には愛して欲しかった、好きになって欲しかった。本当は死んでしまいたかった。でも今は私を受け入れてくれる家族がいます。ごめんなさい、あなた達の事を私は家族と思えないんです』