護りたい者のために
肩を揺さ振ると男は顔を上げた。
「すみません。急に気分が悪くなって・・・・」
『そうでしたか。ですが、ここは危険です。何故このような場所に?』
「私はこの村の者なのですが、この先にある祠の様子を見に行こうとしていた所なのです。あなたは?」
『私は教団のガーディアンです。この先に祭られている宝玉を探しにきました。』
「それでしたら私が案内致します。」
『宜しいのですか?ありがとうございます』
「いえいえ(ニコ)」
二人は奥へと進んでいったこの時、男がニヤリっと笑っていたのをリンは気づかなかった・・・・