護りたい者のために
マクロはリンの側に行こうとしたが、宝玉の膨大なる力の放出により近づけなかった。
男はリンの中にある宝玉を掴み、値踏みをするような表情だった。
リンは意識を失う寸前まできていた。
「なるほど(ニヤリ)」
そういうと男はリンをマクロの元へ放り投げた。
「クソッ、貴様、リンに何をした?!」
「ハハハハッ、来るのが少し遅かったな?マクロ。なぁに、少しこの娘の宝玉に呪いをかけたのさ!我もちょうど退屈だったものだからさ」
「何?!」
「体内に宝玉を持ち合わせているガーディアンはそういない。それにこの娘は強くなる。呪いはいずれわかるだろう。それまで大事にするのだな。」
そういうと魔王は消えた・・・・
残されたマクロは、まだ気を失っているリンを抱き抱え、宿へと戻って行った。