護りたい者のために
マクロはベッドに横になっているリンの手を、ずっと握っていた。
顔は青白く、手足は冷たくなって、呼吸も荒かった・・・・・・
マクロは自分の額にリンの手を近づけ、
「ごめんな、リン。もっと俺が早く着いていれば・・・・・・」
何度何度も呟きながら、リンが目を覚ますように祈り続けた。
すると自分の手が少し握られた感じがし、リンの顔をみると、リンが少し目を開け、自分を見た。
「リン!大丈夫か?」