護りたい者のために
*婚約パーティー
次の日、お昼過ぎにラウが迎えにきた
「お待たせしました」
ラウは笑顔でお辞儀をした
私は無表情のまま
『ありがとう』
といって馬車に乗った
屋敷に入ると中は慌ただしかった
後継ぎの婚約パーティーということもあり、盛大に行われるらしい
私は客室に通された
中に入ると、メイドが三人いた
「今日お世話をさせていただく者です、リン様」
私はまずお風呂に通された
中にはいって来るのをなんとか止めた
傷やらなんやらあるのに
まして呪いの印まで見られたらたまったもんじゃない
お風呂から上がると薄い水色のドレスを着せられた