護りたい者のために

私達は社交辞令の言葉を淡々と交わした



あくまで仲の良い兄妹に見えるように



父、母が婚約者とその両親を連れてやってきて私は一礼した



母「リン、こちらはリーマン夫妻と婚約者のサラさんよ」



『初めまして、リンと申します。ご婚約おめでとうございます』



リ父「いやぁ本当に美しい娘さんだ。私の息子の嫁に欲しいものだ」



母「まあご冗談を、この娘はまだ16歳で子供ですわ」



リ父「ハハハハッ、息子は今仕事一筋でね、なかなか結婚すると言わないんだ」


父「どこに勤めておられるのですか?」



リ父「教団の科学者として勤めています。まああまり知られていないのですが。二、三日中には戻ると言ってましたので」



父「お会い出来るのを楽しみにしています」
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