呪いと祝福
はじめにご挨拶を
はじめまして、この作品をお目にかかっている人達。

はじめに言っておきたいことがあります。

この話は現実にある話―かどうかは、分かりません。

何故なら、実話と言うには現実味が無く、かと言ってただの妄想だと言うにはあまりに生々しいからです。

正直、『わたし』にもどっちにすればいいのか、分かりかねています。

実話か妄想か―。

それはどうか『あなた』が読んで決めてください。

『わたし』のことですか?

『わたし』はただの『話し手』ですよ。

―そう。

この奇妙な運命に呑まれ、未だに抜け出せずにいる、ただの無力な関係者です。
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