呪いと祝福
その頃、季節は冬で雪が積もっていました。

朝、会社の敷地に入って、自分の持ち場の建物に向かっている最中、「わたし」は雪道で足を取られ、スベって転んでしまいました。

その時、肘を強く打ち、「わたし」は仕事を早退して病院へ行きました。

なんとヒビが入っていました。

全治一ヶ月。

しかし「わたし」はほっとしていました。

これでうるさく言われることがなくなったのだと。

雪で寒く、通勤も酷かったので、家にこもれて逆に嬉しかったのです。

会社から手当ても出ますし、家にこもっていたほうが好きだった「わたし」は、とてもほっとしたんです。

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