呪いと祝福
お葬式の日。

「わたし」はその家で、とんでもない光景を眼にしました。

家に安置された棺桶の周囲に広がる黒いモヤ。

―不浄。

頭の中に浮かんだ言葉は、それでした。

それもそのはずでしょう。

旦那さんは納得して亡くなったワケじゃあありません。

病気で、この世を去ったのですから。

しかも新婚一年目を迎えたばかりでした。

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