お兄ちゃんのおかげです。
「あや起きて」
「きゃっ・・・」
目を開けると、そこにはお兄ちゃんの顔。
ビビる・・・。
「ごめんごめん。
学校遅刻するよ?起きないと」
「分かったぁ・・・」
お兄ちゃんは微笑んで部屋を出て行った。
安西 泰(アンザイ トオル)、1つ年上のお兄ちゃんです。
すごく、優しいんですよ。
「行かなきゃ・・・」
ベッドから出て、制服を着た。
セーラー服ではなくブレザーなので、セーラー服、ちょっと着てみたいです。
パタン...
部屋を出て、階段を下りてリビングに入った。
「おはよう、あや」
「お兄ちゃんおはよう」
お兄ちゃんはもう朝ご飯を食べていた。
「お母さんもう行ったよ」
「そっか」
今日は・・・ホットケーキみたい。
「ほら、座って?
早くしないと遅刻するよ」
「はーい」
椅子に座って、フォークを手に取った。