お兄ちゃんのおかげです。
「ち・・・がう・・・」
「あや、気にするな」
「違う・・・よ、武瑠くん・・・」
「あや!!」
ビクッ
大好きな兄でも、叫ばれると、恐いと感じてしまうのです。
「ゃ・・・ぁ・・・」
「はっ・・・ごめん、あや・・・」
「来ないで・・・」
「・・・っ!あや、落ち着いて」
この状態になってしまうと、お兄ちゃんでも関係ない。
とゆうか、お兄ちゃんが他の男の人に見えてしまう。
「安西・・・?」
「あや、落ち着いて。恐くないよ」
「来ないで・・・来ないで・・・!!」
あたしは、走り出した。
向かった場所は、屋上。