<GAL.GIRLS>


アタシはどんな服が好き
ってのは、あんまりない。
どんな系統でも着たいって思う。

しいて言えば
春はパステル、夏はサーフ、
秋はロック、冬は姫、
って感じでめちゃくちゃバラバラ。

今は凍えるぐらい寒い冬。
クローゼットの中は
ピンクのワンピース、白いニット、
グレーのカーディガン…
ふわふわな色の服ばかりがある。

「明日寒いから
コレとコレでいいかなっ★」

アタシは選んだ服を着て
鏡の前に立った。

「んー、コレだったら
白いブーツ合うのかな…
どこにしまったっけ?」

もう1年ぐらい履いてないブーツ。
どこにしまったかなんて
全く覚えていない。
部屋にある収納を全部開けて探す。

「えー、 どこー」

探しても探しても見つからない。
ものすごい眠気が襲ってくる。

「もう明日の朝でいいや」

諦めて収納の扉を閉めようとした時
何かが挟まっていた。

「あっ…、」




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