わたしの王子様。
「朝からお熱いですね♪お二人さん」
「「熱くない!!!」」
私と陽の声が揃い廊下に響いた。
「今日も息ぴったりじゃん♪さすが幼馴染みだね」
笑って私と陽の腕を組むこの女の子は
山下菜実〈やました なみ〉
私の中学からの親友♪
菜実もなかなかモテる。
「ねぇ菜実…いつもその挨拶やめてのね」
「そーだよ!やめろ」
「いいじゃんッ☆これは私なりの挨拶ですけど」
自慢げにいう菜実
「「…………」」
私と陽はそれを見て黙りこんでしまう