わたしの王子様。






「…10………11…………12…」





私は公園のなかを走りまわってやっと見つけた隠れる場所




「ここにしよっと♪」



そこは大きなゾウの滑り台のなか


滑り台のなかは空洞になっていて私が初めて見つけた場所




普通ならすぐに見つかる場所でも小さい頃は絶対に見つからないって思っていた




「えへへ♪ここなら陽にも見るからないよね」




私は体育座りでドキドキしながら陽を待っていた。






「唯花ーどこ?」




陽は私の名前を呼びながら私を探している





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