bubble love


──…どこかで、聞いたことがある。


運命の恋というものを。


ただ、一目逢っただけでも

好きだと思えるものらしい。


不思議な出逢い──…


王子と姫はそうなんじゃないかって

ボクはそんな事をぼんやり考えていた。


ボクは、今日の夜。

王子が寝静まった時に


あの姫を殺してしまおう─…


ボクはこの手を血で染めて

消えてしまうけれど、


王子が無事ならそれでいい。


──…それでいいんだ、



食事が終わるとボクは、

姫に呼び出された。
< 10 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop