bubble love
ボクは、すぐに魔法の力を使って
人間の言葉を話せるようにした。
「貴方は、この城の姫様でいらっしゃいますか?」
姫はボクが言葉を話せることに
驚いている様子で、
「ええ、あなたは言葉を話せるのね」
と言った。
王子も驚いた表情を浮かべていた。
「はい。私は、王子を連れ戻しに来ました」
「王子…?」
「はい。このお方は、サランサ王国のフラン様であらせられます」
「サランサ王国?聞いたことがないわ」
そういってボクの目の前にいるお姫様は、眉を潜めた。
「直に分かります」
「そう…」
と姫の声は、どんどん小さくなっていく。