約束 -2-
─そして東京に上京した。




この時のあたしは、智也のことなんか忘れていた…はずなのに。












─やっと仕事にも馴染めはじめた、上京してから一週間後の出来事だった。




「ありがとうございました~」



いつも通り営業スマイルを客に向け



「また来て下さいねっ♪」




と手を振る。








その時……見てしまったんだ。
















向かいのキャバクラから、見覚えのある影があったこと───













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